ミッレミリア08…アルファロメオ博物館所蔵車が優勝

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平均誤差2秒

イタリアのヒストリックカー・ラリー「ミッレミリア2008」が、5月15 - 17日の3日間にわたって開催された。

今年は375台の車両がエントリー。ルートは伝統にしたがいブレシア - ローマ - ブレシア間約1600kmだったが、ローマでは例年にないパレードも企画され、主催者発表によると10万人の観客が見守った。

ラリー結果は、アルファロメオ博物館所有の1928年アルファロメオ『6C1500スーパースポルト』が1位となった。操縦したビアーロ親子は、2005年と07年にも優勝経験をもつ常勝組。今回も49計測地点における彼らのペナルティは210ポイントにとどまり、1計測あたりの誤差は僅か2秒だった。


2
新オーガナイザー

なお、ミッレミリアは今年度から組織が大きく変更された。新オーガナイザーは、同様のヒストリックカー・ラリー「コッパ・ミラノ - サンレモ」を手がけるジェノバのマック・イベント社が務めた。

それに合わせて自動車メーカーによるスポンサーは、長年務めるメルセデスベンツをはじめ、アルファロメオ、ランチア、フィアット、フェラーリ、ジャガー、アウディと最多の7ブランドに達した。

なかでもアルファロメオは前述のように自社ミュージアム蔵の車両が優勝したことにより、さらなるパブリシティ効果を獲得したかたちとなった。


3
なんとなく、アメリカン

今日のミッレミリアに参加できる車両は、原則として1927 - 57年に行なわれたミッレミリアに参加した車両、もしくはその同型車と規定されている。

5月15 - 17日に開催されたミッレミリア2008は、オーガナイザーの変更に伴い「参加車両選考は、過去にない厳しさで臨まれた」と事前アナウンスされていた。

過去11年イタリアで参加車を観察してきた筆者としては、たしかに珠玉の車両揃いではあるものの、いわば打ち止め感のようなものを近年感じていた。そのため参加車両の厳格化は、参加車の多彩性をさらに狭めるものと危惧していた。

しかし新オーガナイザーによる今回の参加車リストは、従来以上にバラエティに富むものとなっていた。

とくに従来少なかったアメリカ車、もしくはアメリカと関係のある車たちが、車列にアクセントを与えていた。今年初めてスポンサーを務めたアウディによる1956年DKWなど歴史モデル6台も、今まで旧アウトウニオン系はマイナーだっただけに彩りを添えていた。

1982年に開始された現代版ミッレミリアも今年ですでに26回。本格的レースとして行なわれた時代の回数である31回に近づいてきた。イベントの熟成化に合わせて、どのような新鮮味を出してゆくか、来年もオーガナイザーのお手並み拝見とゆきたい。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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