パイオニア・カロッツェリア『サイバーナビ』の2008年モデルは、ナビ本体と携帯電話(通信モジュール)を接続し、スマートループへ情報をアップロードすると、発売から3年間分のデータ更新が無料になるという特典が付与している。
通信環境に接続した同社製のカーナビをプローブとして利用し、渋滞情報や駐車場を情報をユーザーで共有するという「スマートループ構想」は2007年から本格的にスタートしたが、2008年モデルのサイバーナビでは情報のアップロードを増やすための施策として、発売から3年間分のデータ更新を無料とした。
これは「通信料を支払い、スマートループに参加して各種情報をアップロードした見返りとして提供されるもの」なので、通信環境に接続せずにスタンドアローンでサイバーナビを使う場合にはこの特典を受けることができない。
提供されるデータは大きく分けて3種類。一番頻度が高く、年あたり6回の提供が予定されているのは「地点情報データ」で、新規スポットなどの地点情報や、駐車場関連の情報(出入口、混雑度)など。従来のバージョンアップに相当する「全データ更新」は2回予定されており、この他に「道路データ更新」も2回予定されている。
発売直後にサイバーナビを購入した場合、なんと22回のデータ更新を受けられることとなり、3年間は最新データでナビを使えるというわけだ。サイバーナビは価格の高さが指摘されるが、更新サービス込みということを考えれば「気分的にはかなりお得」ということになるだろう。
普段使っている携帯電話をケーブルやBluetoothで接続させることも可能だが、スマートループを最大限に活用するためのアイテムとしてウィルコムPHS網を使う通信アダプターも新たに別売オプションとして設定された。通信料金は月額1050円の定額制となっており、通信料金を気にすることなく使うことができる。