4月21日に発売される三洋ゴリラ新機種、『SD700DT』と『SB360DT』の2商品については、地図メディアに4GB容量のSSD(Solid State Device)を採用している。パソコンの世界でもハードディスク(HDD)を置き換えるメディアとして注目を集めているものだ。
SSDはフラッシュメモリーをデータストレージとして使うもの。SSDにはDVDドライブやHDDのような稼動部(スピンドル)が一切なく、電力消費の面や耐振動性に優れているという特長がある。ヘッドで読み取るわけではないので、シークタイムやサーチタイムもなく、したがってデータの読み出し速度は非常に速い。
メディアとしては非常に優れているSSDだが、DVDやHDDよりも価格が高いことから、これまで搭載されることはなかった。しかし、安定動作させるためには大量のメモリーを必要とするWindows Vistaでの需要を当て込み、フラッシュメモリーが大量生産されたことで全体の価格が世界規模で下落。それによってPC用からSSDの採用が本格化し、ついにはカーナビにも採用されるようになったというわけだ。
ゴリラ2機種はSSDに加え、クロック数400MHzの高速CPUや2D描画アクセラレーターで構成される「GORILLAエンジン」を新たに搭載。これによってポータプルナビとしては最速の動作を可能としている。
地図のスクロール速度やルート計算など、SSD+GORILLAエンジンのパワーを実感できる場面は多い。インダッシュタイプのフルナビに比べ、オンダッシュポータブルは「動作が遅い」とされてきたが、SSDゴリラに触れてみればそれが過去の常識だったことにも気づかされる。