埼玉県警は2日、愛犬をはねて死亡させたバスの運転手に対して暴行を加えたとして、31歳の男を傷害の現行犯で逮捕した。現場は見通しの良い直線区間。犬はリードなどでつながれておらず、道路へ勢いよく飛び出してきたとみられている。
埼玉県警・浦和東署によると、事件が起きたのは2日の正午ごろ。さいたま市緑区原山2丁目付近の県道を走行していた国際興業バスが運行する路線バスが、道路に飛び出してきた小型犬(パピヨン)をはねた。
犬はバスにはねられて死んでしまったが、飼い主を名乗る31歳の男が運転手に謝罪を要求。男は運転手を車外に連れ出し、顔面を殴打するなどの暴行を加えた。運転手は顔面骨折の重傷を負っており、男は乗客からの110番通報を受けて駆けつけた同署員に傷害の現行犯で逮捕された。
男は「犬をはねたことについて謝罪がなかったので腹が立ってやった」などと、容疑を大筋で認めているという。