ノルウェーのシンク・グローバル社は、新型の電気自動車『Th!nk City』(シンク・シティ)を、ジュネーブモーターショーに出展した。開発にはポルシェ・コンサルティング社の協力を仰いだ。
車両の各部のフィニッシュは、思いのほか高度である。内装の質感も高く、イタリアやフランスで普及している高齢者向けの簡易原付4輪車とは格段の差がある。
樹脂製パネルは最近欧州車に流行の兆しがある艶消し調で、モダーンな感覚にあふれている。「スタイルに我慢して乗る」エコロジーカーの時代から脱皮しつつあることを感じさせる。会場には、シンク・シティのオープンモデルや、5ドア仕様の試作車『Ox』も展示された。
シンク・シティはオスロから50km離れた工場で生産され、09年には年産1万台を計画している。08年4月からノルウェーで販売開始され、09年にはパリなど欧州主要都市でも発売される。価格は約2万ユーロになるという。なお毎月200ユーロの支払いで、電池の交換を含むメインテナンスすべてが含まれるプランも用意される。
メーカーが謳う「ポルシェ監修&スカンジナビアン・デザイン」という2つの“ブランド”を備えたシンク・シティは、エコ派のみならず車好きのツボも刺激するかもしれない。