富士スピードウェイは9日、10月に開催するF1日本グランプリ用のC席仮設スタンドを検証用に仮設置して、報道陣に公開した。
昨年の9月30日に開催されたF1日本グランプリにおいて、仮設スタンドC席では、設計上のミスによりスタンドの傾斜が足りず、レース車がみえないという視野不良が発生、指定席料金を払い戻すという騒動となった。
今回公開されたのは、C席仮設スタンドの一部で、設置予定範囲の中央部分、縦23列×横8席=計184席分。前回設置したスタンドの傾斜は20度だったのに対し、今回設置した仮設スタンドは28度と、傾斜をもたせ視野不良を解消している。
検証ではスタンドに富士スピードウェイの社員を動員して、観客が入った状態での見え方も確認したという。
今回仮設置したスタンドはあくまでも検証用のもので、最終決定したものではないとのこと。また、見えにくい場所は、販売をしないといった方策も考えているという。
改善されたC席は第1コーナーが見渡せる最高の場所となった、前回の来場者も期待値が高かったことが想像できるだけに、落胆する気持ちは大きかったに違いない。