スバル『レガシィ』といえば、この種のボディの「ライトバン」イメージを一新し、ハイパワー4WDステーションワゴンというジャンルを定着させた功労者だ。
レガシィはファンも多く、アフターパーツメーカーには大人気の車種だが、東京オートサロンのスバルブースではステーションワゴンの展示は無く、セダンの『B4』とクロスオーバーSUVの『アウトバック』のみで、レガシィはスポーティな役割を『インプレッサ』に譲り、大人の上質な時間を提案している。
■LEGACY B4 STI S CONCEPT
落ち着いた外観ながら独特の存在感を持つB4。スポーティな表情はボンネットフードのエアインテークに留めているが、実は2.5リットルターボという専用エンジンを与えられたスポーツセダンである。最大出力は205KW(280PS)、最大トルクは34.3Nm(35Kgm)。
車体各部にSTIがチョイスしたパーツが組み込まれ、サスペンションにはビルシュタイン製ショックアブソーバー、ブレーキはブレンボ製を装着。このクルマ1台だけ見ると気付きにくいが、実はタイヤをサイズアップし、それに合わせて幅広のフロントフェンダーを専用設計している。内装の材質も吟味され、フォーマルな場所にも乗り入れられる。いまや希少な“マニュアルトランスミッション搭載のセダン”だ。
■LEGACY OUTBACK Urban selection
アメリカで人気のアウトバック。未舗装路を走破する力強さがコンセプトだったベース車を、敢えて都会的にアレンジした。展示車は市販車に内外装のフルオプションを装備したタイプ。ドライバーの趣味の広がりを感じさせる。