パイオニアは、CES開催にあたって6日にプレスカンファレンスを開催、ハイブリッドナビ『AVIC-F500BT』を今春にも米国内で発売すると発表した。
従来のPNDスタイルにはない新たな進化を遂げたという本機には大きく3つの機能がある。
一つは単純にナビ機能だけを持つのではなく、純正オーディオにアドオンできるようにしたことで『iPod』やビデオなどのコントロールを行える簡易AVN機能の搭載だ。
純正システムからはスピーカー出力で入力し、本機に接続したiPodやAV入力機器をミックスして50W×4chのパワーで出力する(米国仕様ではアンプを含むコネクションボックスが別売となる予定)。この出力信号にはナビの案内機能も含まれるので、たとえばiPodを楽しんでいる最中でもナビの音声案内を聞くことができる。
二つ目は優れた音声認識機能の搭載だ。iPodのアーティスト名やジャンル名などを音声入力によってコントロールでき、曖昧なコマンドにも対応する自由会話型音声入力ともなっている。本機にはBluetoothによる携帯電話のハンズフリー通話が行えるが、「call ビリー・ジョエル」と入力すれば携帯電話内の登録先へつながるし、「PLAY ビリー・ジョエル」と入力すればiPod内のビリー・ジョエルが再生されるといった具合。現段階では英語のみの対応となる。
三つ目はポータブル・ナビとしての使い方である。内蔵メモリーは2GBと月並みだが、12ミリオンのPOI情報が使えるほか、グーグルで検索した情報をUSB経由でダウンロードすることも可能となっている。また、FM放送のサブキャリアを使う「MSNダイレクト」に対応することで、トラフィック情報や天気予報、ガソリン価格情報などが有料(5ドル/月程度)で取得できる。モニターは5.8型WVGA仕様。専用クレードルを付属し、車載へはワンタッチでセットアップすできる。価格は未定だが、欧州とロシアでの販売を計画中とのことだ。