22日未明、神奈川県横浜市内の県道で、赤信号を無視した乗用車が横断歩道を歩いていた女性をはねる事故が起きた。
警察では運転していた39歳の男を業務上過失傷害と道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕している。男は缶チューハイを飲みながら運転していたとみられている。
神奈川県警・戸部署によると、事故が起きたのは22日の午前2時40分ごろ。横浜市西区岡野1丁目付近の県道で、猛スピードで走行していた乗用車が赤信号を無視し、青信号に従って道路を横断していた24歳の女性をはねた。
女性はすぐに近くの病院へ搬送されたが、頭を強打しており、全治3週間−1カ月程度の重傷を負った。
目撃者の通報によって現場に出動した同署員は、クルマを運転していた男からアルコール臭が漂っていることに気づいてアルコール検知を実施。酒気帯び運転の基準を大幅に上回る数値を検出したため、業務上過失傷害と道交法違反の現行犯で逮捕した。
男は取り調べに対して「暑かったこともあり、缶チューハイ10本をクルマの中で飲んだ。一気に飲んだわけではなく、時間を掛けて飲んでいる」と供述している。さらには「自分は沖縄出身なので缶チューハイ程度では酔わない」、「事故は酒とは関係ない」などと、開き直りとも受け取れる態度だったという。
警察では「車内で飲酒をしていたという点は非常に悪質」として、この男が恒常的に同様の行為を繰り返していた可能性も視野に入れ、男を厳しく追及する方針。