東京モーターショーでアウディが初公開した『メトロプロジェクト・クワトロ』は、BMWの『MINI』やフィアットの『500』のクラスに向けて開発された車種。コンパクトでありながらも、スポーティプレミアムな「アウディの世界」が大切にされている。
アウディAGデザインマネージャーの和田智氏は、「我々は、コンパクトカーの中にも新しくスポーティプレミアムな概念を作ることが大切だと思って、メトロプロジェクト・クワトロを出展しました」という。
「DNAをそのまま使うやり方、レトロに見せない方法でデザインしています。例えば、車高をひとつとってみても、なるべく低く見せています。そして3BOXにしています。これは非常にわかりやすいアイデンティティになっているのです」
企画された理由について、「ヨーロッパでは、誰もが小さいアウディを求めています。現段階でブランドイメージが確立してきました。そして『Q7』といった、非常に大きなモデルをすでに展開しました。そこで、プレミアムなイメージが一段と認知されてきた中、コンパクトカーを投入しようと考えているのです」という。