スバルが東京モーターショーに参考出品する『EXIGA CONCEPT』は、ミニバンだけに、そのパッケージングは気になるところ。このエクシーガ・コンセプトでは3列シートを採用し、定員は7名となる。
実車を確認したところでは、余裕たっぷりのボディサイズを生かして、3列目までしっかりとしたスペース取りがなされている。シート自体もレザー張りとしているだけでなく、サイズも余裕たっぷりで、アームレストも大型のタイプが備わるなど、サルーン的な仕上がりを見せる。長距離ドライブでも疲れないことは想像に難くない。
さらに力が入れられているのが、360度パノラマビューと銘打った開放感の演出。「シート配置は階段状のシアターレイアウトを採用することで、前方の視界確保。見通しのよさによって、窮屈な感じを解消」(開発担当者)してもいる。そのうえ、大型ガラスルーフを採用することで、どの席に座っても最高の開放感が感じられるのはこのクルマの魅力のひとつだろう。取材時もまるでオープンカーの乗っているかのような明るい雰囲気に包まれ、ミニバンにありがちな閉塞感などはみじんも感じなかった。
またインパネには8個ものマルチビューモニターを配置し、直接視界と併せて取り回し不安を軽減しているのだが、これもひとつの開放感の演出ではあろう。ちなみにモニターに関しては、ドライブ中のDVD鑑賞など用に各シート列ごとに装備もされている。