ヨーロッパGP予選でクラッシュし、病院に搬送されたマクラーレンのルイス・ハミルトン。メディカルチェックの結果、決勝の出場は問題なしとされ、10番グリッドからの出走となった。
22日、キミ・ライコネン(フェラーリ)、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)というグリッド順で幕を開けたヨーロッパGP決勝は開始直後に降り出した雨によって大混乱。オープニングラップを終えたマシンが続々とピットインし、レインタイヤに履き替えた。
トップ走行中のライコネンはピット入るタイミングを逃し、順位を落とす。レインタイヤでスタートしたスパイカーのマルクス・ビンケルホックがデビュー戦でP1を走るという偉業を成し遂げる。その後いっそう強まる雨脚にコースオフ続出。ジェンソン・バトン(ホンダ)ら6台が次々にグリーン上にマシンを止める。
レースは赤旗中断となり、再スタート。一時はコースオフしマシンを止めたハミルトンはエンジンが生き残っていたために17位でレースに復帰する。残り56周でレースが再開されると、路面はどんどんドライへ。各マシンが続々とドライに履き替えるなか、リタイアも多発。ラルフ・シューマッハ(トヨタ)、佐藤琢磨(スーパーアグリ)らに加え、2位アロンソを激しく追い上げていたライコネンもトラブルのためリタイアする。
そして迎えた終盤、残り11ラップとなったところで再び雨が振り出し、再度ウェットに履き替える各マシン。ウェットに履き替えたアロンソが残り5周でマッサを捕らえ、トップに。アロンソはモナコGP以来となる3勝目をマークした。
2位にはマッサ、3位にはレッドブルのマーク・ウェーバーが入った。ハミルトンは10位に終わり、開幕戦から続いていた連続表彰台の記録は9で途絶えた。
日本勢ではホンダのルーベンス・バリチェロが11位、スーパーアグリのアンソニー・デビッドソン12位、トヨタのヤルノ・トゥルーリが13位でそれぞれ完走を果たした。