約1カ月のブレイクを経ての開催となったスペインGP。第2の開幕と呼べるヨーロッパラウンドの初戦、スペインGPは各チームともにテストを重ねた地であるだけに、実力が正確に反映されるものと予想されていた。
土曜日の予選では引き続きフェラーリとマクラーレンの2強がポジションを分け合った。その中でポールを獲得したのはフェラーリのフェリペ・マッサ。
スタート直後はマクラーレンのフェルナンド・アロンソに並びかけられたものの、ポジションを守りきり首位を堅守。そのまま万全の走りでバーレーンGPに続く2連勝を達成した。
満員の観客の応援を受けた母国の英雄アロンソはスタート直後にマッサに追いつくも、行き場を失いコースオフ。4位まで順位を落とす。その隙をついたチームメイトのルイス・ハミルトンが2位に上がり、そのまま2位でチェッカーを受けた。3番グリッドのキミ・ライコネンはハイドロ系とみられるトラブルによりリタイア。3位にはアロンソが入った。
この結果によりハミルトンが30ポイントとなり、マッサ(27ポイント)、アロンソ(28ポイント)を抑え、ポイントリーダーとなっている。BMWのロバート・クビカが4位、レッドブルのデビッド・クルサードが5位に入った。
終盤、ルノーのジャンカルロ・フィジケラと息詰まる攻防戦を見せたスーパーアグリの佐藤琢磨は、終盤のピットストップでフィジケラがピットインした際に順位を逆転し、見事に8位入賞。スーパーアグリは参戦2年目にして初入賞を果たした。アンソニー・デビッドソンも11位で完走を果たした。
今季最高グリッドを獲得したトヨタのヤルノ・トゥルーリだったが、トラブルでスタートできず。ピットからスタートするも結局リタイア。ラルフ・シューマッハも結局リタイアに終わった。ホンダ勢はルーベンス・バリケロが10位、ジェンソン・バトンは12位に終わっている。