フランスの新大統領はハッチバックがお好き

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6日、フランス大統領選の決戦投票では右派・民衆運動連合のニコラ・サルコジ候補が当選を果たしたが、彼は内相時代からルノー『ヴェル・サティス』に乗っている。ボディカラーは黒で、今回の選挙期間中も同車でフランス各地を遊説した。

6日夜の当選直後にも、サルコジ氏はヴェル・サーティスの後席右側に座ってパリ市内を移動。報道カメラマンを乗せた数十台のバイクに追いかけられる模様は、フランスのテレビで放映された。

いっぽう、初の女性大統領を目指しながらも敗れたセグレーヌ・ロワイアル候補は、主にルノー『ラグーナ』を足に選挙活動を繰り広げた。ボディカラーは、カタログで「アーモンドグリーン」と名づけられた色である。

戦後フランスでは、ルノーが長年にわたって公団であったことから、「左派の政治家はルノーに乗り、右派は民営企業のプジョー/シトロエンに乗る」ことが多かった。たしかに、右派のシラク大統領も、プジョーの最高級車『607』に続いて、昨年シトロエン『C6』に乗り換えた。筆者が取材したシトロエン関係者の話によれば、シラク氏は往年のシトロエン『CX』の大ファンで、C6の納車を心待ちにしていたという。

だがルノーが民営化を果たしたこともあって、今回当選したサルコジ氏のように、そうした古い慣習は次第に消えつつあるようだ。

しかしながら、ヴェル・サティスは最高級車でありながらテールゲートをもつ。以前イタリアのプローディ首相がテールゲート付きのフィアット旧『クロマ』を一時公用車にしていたことがあるものの、今日の主要国家では珍しい“ハッチバック大統領”の誕生である。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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