沖縄県警は17日、工事現場に止まっていたクルマを盗み出し、このクルマに搭載されていた電動工具類を転売していたとして、60歳と53歳の男を窃盗容疑で逮捕した。60歳の男は現金輸送車盗難にも関わったとされており、この容疑では56歳の男も共犯として逮捕されている。
沖縄県警・捜査3課によると、逮捕された60歳の男は2003年から2006年までの間、那覇市など沖縄本島全域(8市3町4村)の工事現場に侵入し、作業を行っていた工事業者のクルマを盗み出した。車内に置いてあった電動工具などをフリーマーケットで転売していた疑いがもたれている。盗まれたのは重機などを含めて370点で、被害総額は約3200万円に達している。
また、この男は別の仲間と共謀し、2006年10月に浦添市内のたばこ卸し会社に侵入。現金約1180万円を乗せていた貨物車を盗んだ疑いももたれており、調べを進めている。
工具盗難に関わった共犯者は容疑を大筋で認めているが、現金盗難事件の共犯者は「身に覚えがない」として容疑を否認しており、警察ではさらに調べを続けていく方針だ。