スバルはジュネーブモーターショーで世界初の水平対向ディーゼルエンジン開発の進捗状況を報告。カットモデルの展示を前に08年の早い時期にヨーロッパ市場へ投入することを発表した。
森社長は最近自らが行ったテストドライブの感想を、「振動の少なさと十分なトルクのパーフェクトバランスを実感した」と述べ、開発最終段階にあるニューエンジンの品質の高さへの自信をアピール。
スバル技術本部エンジン設計部の播磨健司主査は、開発苦労談とともに市場リリース目前のニューエンジンの特徴を、次のように語った。
「ガソリンエンジンモデルのプラットフォームにエンジンを収める為、コンパクト化には苦労しました」
「ディーゼルエンジンのパーツはほとんどが新設計で、WRCの厳しい現場での熱負荷の技術のフィードバックも受けました。クランク、コンロッドに関しては素材、構造面で先行開発してきた技術を、このディーゼルエンジンに初めて採用します」
「水平対向のディーゼルエンジンのメリットとして、バランサーシャフトが無くてもエンジン振動を抑えることが出来る点が挙げられます」