救急車の乗員が休憩をとっていたために……

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救急車の乗員が休憩をとっていたために……
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2007年1月1日から、EUでは、欧州労働時間指令(European Working Time Directive)が施行されたが、これが思いがけぬ悲劇を生むことになった。

この指令では、12時間シフトで就労している救急車の乗員には、20-30分の休憩をとる権利が認められている。この休憩時間は、法的に保護されたもので、救急出動の指令も無視できる、というもの。

ところが、英国ロンドンで1月1日の午後に心臓発作で73歳の老人が倒れた時には、救急治療を行うスタッフは、その8分後に現場に到着した。しかし救急車の乗員は休憩時間中だったたことから、救急車が現場に到着したのはさらにその12分後となり、すでに患者は死亡していた。

この失態に関し、すぐに救急車がきたならば患者は助かったのではないか、という批判がおきている。ロンドンの救急当局では「法的保護された休憩時間は、労働者にとって悪いことではないが、今回のケースで、運用の方法に間違いなかった精査する」としている。

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