自動車エンジンメーカーの無限の脱税事件で、さいたま地裁は無限の元監査役だった広川則男被告に懲役3年の判決を言い渡した。本田博俊被告の判決は25日に言い渡される。
判決では、広川被告は、本田博俊被告と共謀して、関連会社と材料などの取引きがあったとして架空取引きを計上する手口で、2000年10月期までの3年間に、約28億7000万円の所得を隠し、所得税約10億円を逃れていたとして、法人税法違反の罪を認定した。求刑は懲役4年だった。
本田博俊社長は、ホンダの創業者本田宗一郎の長男。脱税の関与については否定し、無罪を主張しており、広川被告とも脱税の関与を巡って争っている。