シカゴモーターショーでダッジが発表したコンセプト・ピックアップ『ランペイジ』のネーミングは、80年代に販売されたFF乗用車ベースのコンパクトピックアップモデルに由来している。
今回発表されたコンセプトモデルもFFのユニボディ構造で「トラディショナルでない購買者向けにデザインされた」もの。5149mmの全長は中型トラック『ダコタ』に、2032mmの全幅はフルサイズ『ラム』に匹敵する。345hpを発揮するMDS(可変気筒システム)の5.7リットルHEMIで前輪を駆動し、FFシャシーの利点を活用する。
同社のミニバンでも用いられているシート自体をフラットに床下に収納することができる「STO-N-GO」システムを助手席とリアシートに採用。キャビンと荷台を仕切るミッドゲートは完全にオープンすることが可能で、荷台とキャビンを多彩にカーゴスペースとしてアレンジすることができる。
117度の角度まで開くリアゲートにはスライディング収納のローディングランプが設けられ、低い荷台フロアーにバイクやATVなどの重量級の荷物も楽に積み下ろしすることができる工夫も施されている。
「フローティング・センター・スタック」と呼ばれるポップアップ&左右にスイングするセンタークラスターの採用などでも伺えるように、かなり意欲的なコンセプトだ。が、このモデルはあくまでもケーススタディで、現時点では市販の予定はないとのことだ。