玩具メーカーのタカラも東京オートサロンの常連。今回は2月25日に発売予定の新型スロットレーシングカー『Quattro X』(クワトロエックス)を展示した。デジタル制御により、1レーンに4台、同時に走らせることができるのが従来のスロットカーとの違い。
従来より小規模なコースで複数のマシンを走らせることができるのが利点だ。またモノレールや鉄道のレールのようなレーンチェンジシステムをコース途中に設置でき、手元のボタン操作で走行レーンを変更し、ライバル車を追い越すことができるのも特徴。縮尺は1/32。
運動特性の評価は専門家に任せるべきかと思うが、記者の印象では、速度を維持するにはかなり微妙なコントロールが要求される。いわゆる“ON/OFF操作”ではレースにならない。
マシンは、フルスロットルでは半径の大きい方のカーブを曲がりきれないほどの速度に到達、またブレーキボタンの操作が不要なほどの“エンジンブレーキ”=スロットルレバーを完全に緩めた際の減速度を備える。
マシンは全日本GT選手権(2004年)に参戦した6台。チームやスポンサーの公認を得てデザインを再現している。単品販売の車両にはレースクイーンフィギュアが付属するが、このデザインも同様だ。
オートサロン会場では会期中、このマシンを先行販売。予価6300円を5300円の特別価格で、フィギュア分ぐらいが値引きになっている。マシン2台付き、レーンチェンジ可能なコースセットは予価3万1500円。なおタカラはトミーとの合併が決定しているので、これが最後の「タカラ」製品になる……かも?