トラックの強引な追い越し、後続車の衝突原因に

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23日朝、北海道深川市内の国道12号線で、スリップして車線をふさぐように停止したトラックを追い越そうとした乗用車が、対向車線を順走してきた別の乗用車と正面衝突する事故が起きた。3人が死傷している。

北海道警・深川署によると、事故が起きたのは23日の午前7時20分ごろ。深川市音江町付近の国道12号線で、前方でスリップして車線をふさぐように立ち往生した普通トラックを追い抜こうと、対向車線側に進出した69歳男性の運転する乗用車が、対向車線を順走してきた21歳の男性が運転する別の乗用車と正面衝突した。2台のクルマは大破し、進出側のクルマの運転者を含む2人が全身強打が原因で死亡。順走側の運転者も打撲などの軽傷を負っている。

現場は片側1車線の緩やかなカーブ。目撃者の話によると、立ち往生していたトラックは衝突が起きる直前に事故を起こした乗用車を強引に追い越したが、現場の路面が完全凍結状態(ブラックアイスバーン)だったことからコントロールを失ってスピン。そのまま立ち往生したという。乗用車はこれを再び追い越そうとしたが、トラックが作りだした死角から進行してきた対向車線のクルマが見えなくなっていたらしい。

警察では「事故の主因はトラックと考えられる」として、トラックを運転していた50歳の男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕。2人の死亡後は容疑を同致死傷に切り換えて捜査を続けている。

《石田真一》

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