2005年PCWRCの世界選手権チャンピオンに輝いた新井敏弘選手の凱旋発表会が16日、東京・新宿スバルビル内スバルホールにて行われた。FIA公認の4輪車の競技において、日本人がシリーズチャンピオンになったのは新井選手が始めてである。
新井選手は、シリーズチャンピオン獲得をスバルのモータスポーツ部門の責任者である土屋孝夫 代表取締役専務執行役員へ報告し、凱旋記者発表会に臨んだ。
2005年のWRC、およびPCWRCの最終戦となるオーストラリアラリー(11日−13日)で、みごと優勝をとげた新井敏弘選手がPWRCのシリーズチャンピオンとなった。結果としては2位には15ポイントも差をつけた勝利だが、最終戦までチャンピオンの権利があったドライバーは3名おり、文字通りチャンピオンを賭けての闘いとなった。PWRC参戦の最初の2年は連続してシリーズ2位。3年目に念願のチャンピオンを獲得したわけだ。
記者からは数々の質問を投げかけられたが、2005年いちばん印象に残ったラリーは最終日に3位から1位になったトルコラリーだそうだ。プレッシャーはチャンピオンのかかったオーストラリアよりラリージャパンのほうが上だったとも語ってくれた。また、オーストラリアラリーは家族も呼んでの参戦で、最終SSが終わったあと無線で最初に話したのは新井選手の娘さんだったそうだ。
なお、FIAの年間表彰式は12月9日モナコにおいて開催される。