高山植物の盗掘、交通検問がきっかけで逮捕

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山形県警は2日、交通検問がきっかけとなり、上山市内の蔵王国定公園から高山植物を違法に採掘した73歳の男を森林法違反と自然公園法違反容疑で再逮捕した。男は検問で無免許運転を発見され、道路交通法違反でも逮捕されているが、車内検査の過程で違法採掘が発覚した。

山形県警・上山署によると、逮捕された男は10月31日の午後3時10分ごろ、上山市内の県道で同署が実施していた交通検問の際、無免許運転であることが発覚。道交法違反の現行犯で逮捕された。

この際、男の挙動が不審だったこともあり、車内の任意検査を実施したところ、採掘した直後とみられるイワカガミやコケモモなどの希少性の高い高山植物6種(約200株)と、採掘に必要な各種の道具が発見された。この点を男に追及したところ、盗掘の事実を大筋で認めたため、2日までに森林法違反と自然公園法違反容疑で再逮捕している。

現場付近では高山植物の盗掘が相次いでおり、地元のポランティアなどが巡回を行っている。男は調べに対して「趣味で集めた」と供述しているが、種類ごとにわけられ、ビニールで丁寧に包まれるなど、販売を主眼において盗掘していた可能性が高いとみられており、余罪についても厳しく追及する方針だ。

《石田真一》

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