ゼネラルモーターズ(GM)は5日、同社が保有する、富士重工業の株式約20%=約1億5700万株を売却すると発表した。
GMと富士重との戦略的提携関係は解消され、GMは自社の活動と資源を、アジア太平洋地域の高成長市場と、他の戦略的提携関係パートナーとに改めて集中させる。
GMアジアパシフィック社長兼GM上席副社長、トロイ・クラークは、「GMと富士重の両社が、戦略的提携関係を維持するまでに十分な共同プロジェクトがなかった。別のアプローチの方がよりそれぞれの利益追求をできると考えられる」と語った。
トヨタ自動車はGMから、富士重の発行済株式全体の約8.7%=6800万株を、約3億1500万米ドルで現金購入する。GMは、残りの富士重株約11.4%=8900万株を、同日すでに発表された富士重による9000万株の公開市場買い戻しプログラムおよび必要に応じて公開市場経由で売り出す。