ラリージャパンの最終日・2日は、天候も回復し一部を除いてドライコンディション。ステージ数も少ない最終日は波乱はないと思われたが、大波乱があった。
それまで終始リードを保っていたペター・ソルベルグ(スバル)が、最終SSから1本前のSS25でリタイヤしてしまった。スタート後800mくらいのところで路面にでていた石にあたり、右フロントにダメージを追ってしまい、ステアリングがきかなくなりコースアウトしたのだ。
スバル勢のタイヤやセッティングには問題はなかった。その証拠にアトキンソンはSS24ではトップタイムを出すなど、最終的には3位に入賞している。
動きがあったのはスバルだけではない。レグ2まで順調に順位をあげていた三菱勢にもトラブルが続発した。まず、本日最初のSS22で、ハリ・ロバンペラがエンジンストールとディスプレイのトラブルで順位を下げてしまった。ジル・パニッツィは淡々と走り続けていたいっぽう、シジ・ガリはSS23のあと、パンクのトラブルから動けなくなりリタイヤとなった。結局ロバンペラは5位、パニッツィは12位でフィニッシュした。しかし三菱は着実に速くなってきたことをアピールできただろう。
SS25まで2位だったマーカス・グロンホルム(プジョー)は、1位はあきらめていたが、プレッシャーを与えるためにペースは落とさず走り、これが功を奏した形だ。プジョーはマニュファクチャラーズポイントでも2位になり、ラリージャパンの勝利をチームメイトだった「Beef」こと故マイケル・パークに捧げることができた。
グループNの上位はレグ2から変動がなく、新井敏弘(スバル)、クロッカー(スバル)、奴田原文雄(三菱)の順でフィニッシュした。クロッカーはPWRCへのエントリーではないので、PWRCの1位は新井、2位が奴田原、3位はアキ・テイスコネンとなった。