ピニンファリーナ氏、終身上院議員に

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ピニンファリーナ氏、終身上院議員に
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イタリアを代表するカロッツェリア、ピニンファリーナのセルジオ・ピニンファリーナ会長(79)が23日、イタリア共和国の終身上院議員に指名された。

ピニンファリーナ氏は1926年生まれ。1950年にトリノ工科大学を卒業後、父バッティスタが創業したカロッツェリアで働き始めた。66年に父の死去に伴い、会長に就任。以来同社の事業拡大に貢献し、デザイン・開発業務とともに、4工場で年産8万台の車を委託生産する企業に育てあげた。従業員数2585人は、日本の一次協力工場並みの規模である。

その傍らで、1979−88年にはEU議会の議員、1988−92年にはイタリア工業連盟会長も歴任した。

終身上院議員は、大統領経験者や国家に功績のあった人物が、大統領から直接指名される制度。イタリアの終身上院議員は、ピニンファリーナ氏と、同時に指名された元内務大臣ジョルジョ・ナポリターノ氏が加わったことで、総勢7名になった。

チャンピ共和国大統領から決定通知の電話を受け取ったピニンファリーナ氏は、「私の50年にわたる職業人生が評価されたことへの誇りで、胸がいっぱいだ」と感激を語った。

ちなみにイタリア自動車業界では、2003年に死去したフィアット名誉会長ジョヴァンニ・アニエッリも終身上院議員を務めていた。   

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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