『EZ助手席ナビ』はGPSと携帯電話の基地局を使って測位を行っている。両方を使うことで現在地の修整を細かに行い、測位精度を高める仕組みだ。
ビルが乱立し、GPSの電波が取れないような都市部であっても携帯電話の電波がキャッチ出来れば、それを元に位置を把握する。CDMA方式は複数の基地局から電波を受信し、基地局自体が位置情報を持っているので「補正」という言葉以上の活躍を基地局が担っている。
このため、携帯電話を使っているとはいえ、位置精度自体はGPSのみで測位を行う一昔前のカーナビを完全に凌駕している。音声読み上げにも対応しており、通信でVICS情報も取得。渋滞を考慮したルートの設定を行うなど、ナビ機能だけで見るならば最新のモデルに匹敵するといえる。
実際に使ってみた感触も悪くはない。使う前は「大丈夫なのかな」と心配になるが、意外や意外、測位性能はかなり良く、指示も的確に行ってくれる。地図データも新しいので、使い続けた古いCDナビよりも安心できる。
発表会のデモンストレーションは短距離だったが、ビルの立ち並ぶお台場においても現在地を大きく外すことは無かった。