「バイクに乗っているなんて生意気」故意に追突

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走行中の原付バイク2台に向かって軽トラックを故意に衝突させ、乗っていた3人に重軽傷を負わせたとして、奈良県警は10日、橿原市内に在住する19歳の少年と、桜井市内に在住する17歳の少年を殺人未遂容疑で逮捕した。2人は容疑を大筋で認めている。

奈良県警・桜井署によると、事件が起きたのは5日の午後9時30分ごろ。桜井市三輪付近の県道で男子高校生3人が2台の原付バイクに分乗し、走行していたところ、後方から接近してきた若い男2人の乗った軽トラックが急加速して追突。2台のバイクは転倒し、3人は相次いで路上に投げ出された。このうち1台のバイクの後部に便乗していた17歳の少年が首の骨を折って意識不明の重体。他の2人も骨折や打撲などの重軽傷を負っている。

軽トラックは故意に追突してきたのが明らかな状況で、警察では殺人未遂事件として捜査を開始。目撃証言などから極めて早い段階で車両の特定が進み、運転していたとされる19歳の少年から任意で事情を聞いていた。その結果、この少年が「バイクに乗っているのは生意気だと思い、ぶつけてやった」と供述。同乗していた17歳の少年も同様の証言を行っていたことから、殺人未遂容疑を適用して逮捕した。

殺人未遂容疑適用について、同署では「40-60km/hの速度で故意に衝突させれば、命の危険を生じさせることは認識できていた」と判断。実際に1人は今も意識不明の重体、もう1人は全治6カ月以上の重傷を負っていることからも、未必の殺意が生じていたことは間違いない…としている。

《石田真一》

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