事故はストーカーによって誘発…危険運転罪で起訴

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走行中の乗用車の前へ強引に自車を割り込ませて事故を誘発し、男女2人を死傷させた54歳の男について、甲府地検は3日、この男を危険運転致死傷と道路交通法違反の罪で起訴した。

問題の事件は7月15日に発生している。同日の午前3時50分ごろ、笛吹市石和町川中島の国道411号線で、39歳の女性が運転する乗用車が対向車線側のガードレールに激突。同乗していた62歳の男性が心臓破裂で即死。女性も右足の骨を折る重傷を負った。当初は単独事故とみられたが、女性が「以前からつきまとわれていた男に事故を誘発された」と供述。これを元に警察では54歳の男を業務上過失致死傷の容疑で逮捕している。

事故当日、男は以前交際していた女性(被害者)が別の男と一緒にいるところを目撃し、これに激怒。女性と話をしようと近づいたが、女性が危険を感じてクルマで現場から離れた。男はこれを猛スピードで追跡。85km/h以上の速度で女性のクルマの前方へ強引に割り込み、直後に急ブレーキを掛けていたことが判明した。女性は衝突を回避しようとハンドルを切ったが、そのまま対向車線に逸脱してしまったとみられる。

警察では「故意による事故の誘発だった。そして事故発生の通報も怠った」として逮捕翌日には容疑を危険運転致死傷に切り替え、この容疑で送検。検察もストーカー的な犯行と位置づけ、同罪で起訴することに踏み切った。

《石田真一》

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