トランクルームから手が…福岡県警、緊迫!!

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3日、福岡県北九州市内の国道を走行しているクルマの運転者から「前を走るクルマのトランクから人の手が出ている」との通報が寄せられた。

警察が該当のクルマを止めたところ、定員外乗車をしていたことが判明。運転していた20歳の男を道路交通法違反(定員外乗車)で検挙した。

福岡県警・小倉南署によると、事件が起きたのは3日の午前10時30分ごろ。北九州市小倉南区北方4丁目付近の国道322号線を走行していたクルマの運転者から「前方を走るクルマのトランクルームから人の手が出ている」との通報が寄せられた。

警察では拉致や誘拐の可能性もあるとして緊急配備を実施。国道322号線に複数台のパトカーを配置し、該当車両の通過を待ち構えた。

通報から約10分後、北九州市小倉南区長行東2丁目付近の国道322号線をパトロール中のパトカーが該当車両を発見。応援要請によって駆けつけた他の5台のパトカーとともに周囲を取り囲み、強制的に抑止した。

同署員が運転していた20歳の男に職務質問を行うとともに、トランクを開けるように指示。すぐにトランクが開けられたが、ここには男の友人が1人乗車していた。

男は仲間6人とクルマで遊びに行く途中だったが、5人定員だったためにジャンケンで負けた1人がトランクに入ったという。

途中で「暑いからロックを開けてくれ」と頼まれたためにロックを解除したが、全開になってしまうことを避けるために手で押さえるように指示。これを後続車の運転者が目撃したために騒ぎに発展したとみられている。

警察では「重大な事件ではなくて良かったが、定員外乗車も違反だ」として、運転していた男を道交法違反(定員外乗車)で検挙。反則金の支払いを命じている。

今回の事件は結果的に誤報になってしまったが、警察では「ちょっとした情報が重大事件の発生を未然に防ぐこともある。疑問に思ったときには通報してほしい」と呼びかけている。

《石田真一》

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