マツダの新技術、鉄とアルミを直接接合…新型 ロードスター

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マツダは、世界で初めて鋼板とアルミ板材を直接点接合する技術を開発したと発表した。

この新技術は、マツダ『RX-8』で実用化した摩擦熱を利用するアルミ板材どうしの接合技術を発展させたもので、今夏発売を予定している新型マツダ『ロードスター』のアルミ製トランクリッドと鋼板製ボルトリテーナーの接合に採用する。 

鉄とアルミのような異質な金属どうしの溶接による接合は困難だ。今回、開発した技術は、回転工具の形状と接合条件を最適化し、鉄側に亜鉛メッキ鋼板を使用することで、鉄とアルミ材の接合を可能とした。

工法は、アルミどうしの接合技術と同様、接合ピンで上下から接合箇所をはさみこみ加圧しながらピンを回転させ、それにより生じる摩擦熱を利用してアルミ材と鋼板を直接結合するもの。亜鉛メッキは異種金属の接触腐食を防ぐ役割も果たす。

鉄とアルミ材の摩擦点接合は、従来のリベット接合、メカニカルクリンチなどの接合方法に比べ、アルミ鋳物や高張力鋼板などの変形しにくい材料同士の接合にも適用が容易だ。加えて、リベットが不要なためランニングコストも軽減できるメリットがある。

新開発技術は、鉄とアルミ材の接合を容易にし、鋼板製自動車ボディへのアルミ部材採用の可能性を高め、さらに広い範囲の産業にも貢献できる発展性をもつとしている。

新型ロードスターの開発では、この新技術がグラム単位の徹底的な軽量化とコスト削減にも貢献している。同社は、現在この技術に関連し20件以上の特許を申請中。

《レスポンス編集部》

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