今年のカーナビ春夏モデルは「地上波デジタルチューナー対応」を掲げているものが多い。接続のための端子を装備した…というものが大半で、チューナー自体は試作品レベルで留まっているものが多い。
対応を表明しているメーカーは試作品の展示を発表会などで行っているが、車載用チューナーは小型化と省電力化を同時に進めなくてはならず、この部分のクリアに苦労しているという話も聞く。
人とクルマのテクノロジー展の会場において、パナソニックは車載用液晶モニターとともに、車載用の地上波デジタルチューナーを展示していた。モノ自体は昨秋のITS世界会議で展示されたものと同じらしい。
記者は会場説明員に「これを使って車内で地デジを見ることができるのは当分の間は無理なんでしょうね」と話を振ってみた。記者としては「年末ぐらいには出したいですね」みたいな返答を期待していたのだが、この説明員は「いや、もうすぐ出ますよ」と意外なことを言う。
なんと、このチューナーは6月下旬から7月下旬までのタイミングで日本初の車載用として発売するとのこと。
しかもこの説明員、「はじめて ブレない 文字くっきり」という商品のキャッチコピーまで教えてくれた。キャッチコピーが決まっているという現実味のある話には記者も絶句。
同社のカーナビ『ストラーダ』と組み合わせて使うことも可能…というか、それが前提だ。
価格についてはまだ検討中のようだが、今月下旬に予定されているという正式な発表を待とう。