ホンダアクセスが4月下旬から発売する日本初の二輪車用ナビゲーションシステム。クルマ用のナビゲーションとはどういう部分が異なるのだろうか。
開発を担当したホンダアクセス・新座研究所の大江好文さんは「最大の違いは振動に弱い駆動系の部品を一切持っていないことです」と説明する。
実は大江さんは普段からバイクに乗り、これまでポータブルのナビ(クルマ用)をバイクに搭載して使っていたという。
ただし、これには弱点があった。
「クルマ用のナビはCD-ROMであるとか、DVD-ROMをモーターで回転させますが、こうした駆動系の部品は振動に弱い。クルマに搭載しているときとは違い、バイクに載せていると直接的な振動が伝わるので、これが続くと駆動系の部品が壊れて停止してまうのです。まともに使えたものはひとつもなかった」と大江さん。
こうした経験から「バイク用ナビをつくるのであれば、地図メディアには駆動系を必要としないフラッシュメモリーを使う必要がある」と考え、いろいろと調査をしていたところ、ガーミン社製のハンディナビに行き着いた。
大江さんは「フラッシュメモリーに必要な部分の地図データを移すという仕組みですが、道案内を行うというナビとしての本質に特化しており、使いやすいと思います」と太鼓判を押す。