3日、広島県広島市のJR広島駅構内の駐車場で、軽自動車が暴走し、フェンスを突き破ってプラットホームを滑走、さらに線路上へ転落する事故が起きた。
運転していた女性が打撲などの軽傷を負ったほか、JR山陽本線や呉線の列車がホームに発着できなくなり、列車7本に最大30分の遅れが出た。
広島県警・広島東署によると、事故が起きたのは3日の午前10時5分ごろ。広島市南区松原町付近にあるJR広島駅に隣接した駐車場で、69歳の女性が運転する軽自動車が暴走。金網のフェンスを突き破り、1番線のプラットホームも突っ切り、線路上に転落した。
この事故でクルマを運転していた女性が頭や顔を打撲する軽傷を負ったが、列車が発着する位置からは100mほどずれており、列車の到着を待っていた約100人にケガはなかった。
しかし、線路をクルマが塞いだたため、このホームを発着する予定だったJR山陽本線や呉線の列車7本に最大30分の遅れが出たほか、通過する貨物列車数本が線路を変更した。クルマは駅員約10人が人海戦術でホーム上に引っ張り上げている。
現場の駐車場はJR敷地内にあり、路面はプラットホームと同一の高さ。プラットホームとは金網で隔てただけの構造となっている。
警察では器物損壊と過失往来危険の容疑で女性から事情を聞いているが、アクセルとブレーキを踏み間違えた可能性が高いという。