ルノーが発表した2004年12月期決算は、純利益が、3年連続しての最高益更新となった。売上高は、『メガーヌ』などの新型車や商用車の好調により、前期比8.5%増の407億1500万ユーロ(5兆4965億円)だった。
新車販売は、西ヨーロッパを始め、トルコ、ロシア、中東など各地域で好調で、ルノー全体の2004年の累計販売台数は、同4.2%増の248万9401台となり、世界シェアは4.1%となった。
この結果、営業利益は、売上高の5.9%となり、前年の3.7%に比べ高い水準となった。また、同社が株式を保有する日産などからの持ち分法に基づく利益24億5200万ユーロ(3310億円)が寄与し、純利益は同43.2%増の35億5100万ユーロ(4793億円)と3年連続して最高益を更新した。
2005年については、『モデュス』、『クリオ』、ダシア『ローガン』などの新車に期待を寄せているものの、景気の後退や原材料費の高騰などにより、売上高に対する営業利益率は4.0%程度と、2004年の5.9%よりも低くなるとの見通しを示している。