マーキュリー&リンカーン。フォードグループの一員、アメリカの伝統的ブランドの一員として、これら2つのブランドには全く異なる独自路線が求められているようだ。デトロイトモーターショーの展示を比較してみる。
マーキュリーは、ブースもコンセプトカーも展示モデルまで白で統一。デザイナーズチェアやモダンな展示ブースが点在する非常にモダンな印象が与えられている。
コンセプトモデルの『メタワンコンセプト』は07年に発売が予定されているクロスオーバーコンセプトモデル。クリーンでモダンなマーキュリーとして成功する事ができるか。
一方のリンカーンはブースを黒で統一。高級感と都会的イメージを勝負。
リンカーンからは06年モデルの『ゼファー』が発表。リンカーン伝統のウォーターグリルにエレガントなプロポーションと、リンカーンたるクラシックなデザイン要素を組み合わせたモデルという。
インテリアには本木目、メープルウッドを使用。レザーシートにアルミニウムトリム、と高級感を演出。05年秋からの発売。
若々しさと高級感、白と黒のコントラストのようにアメリカの伝統的ブランドもはっきりとしたアイデンティティの構築が必要とされている。