【神尾寿のアンプラグドWeek】3D x 3D!! ドコモ901iシリーズ5機種発表

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NTTドコモが第3世代携帯電話(3G)「FOMA 901iシリーズ」を発表した。これは900iシリーズの後継機となるもので、ドコモのハイエンドモデルにあたる。発表されたのは、P901i、N901iC、SH901iC、F901iC、D901iの5機種。11月26日発売のSH901iCを皮切りに順次、発売される。

■底上げされた基本機能

記者会見の冒頭、NTTドコモ プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部の夏野剛部長は、
「901iシリーズは3Gケータイの完成形だと思っている」と断言した。

中でも今回の目玉になるのが、「3Dサウンド」と「3Dグラフィックス」。これらは着信メロディやiアプリの表現力を大幅に引き上げるものだ。特にゲームアプリでの表現力向上効果は大きい。

3Dサウンドでは901i全機種がステレオツインスピーカーを搭載し、音の定位情報の操作が可能になった。これにより空間的な音響表現ができるようになったという。

「3Dサウンドは着メロはもちろん、着うたもきれいに聴ける。(auが始める)着うたのフルサイズ配信よりインパクトがある」(夏野部長)

一方、3Dグラフィックは、使用する技術を従来のMascot Capsule ver.3からMascot Capsule ver.4に拡張。ゲームなどでスムーズで高精細な3Dグラフィックス表現を実現した。

他にも、映像コンテンツ「着モーション」と歌声入り音楽「着うた」の最大サイズが500キロバイトまで拡大された。先に発表されたボーダフォンライブ!同様にロングバージョンの「着うた」が実現した。また着信メロディの最大サイズも100キロバイトまで拡大されている。

また地味だがユーザーにとって大きなメリットになるのが、メール機能の改善だ。900iシリーズまでドコモのメール仕様は他社に比べて貧弱で、QVGAサイズの写真すら携帯電話で受信できなかった。

901iシリーズではメール添付容量が最大500キロバイトまで拡大され、パソコン向けに対してはメガピクセルの写真が送れるようになった。また901iシリーズ同士でもQVGAサイズまでの写真ならば受信可能になり、メールの使い勝手はようやく他社に追いつくレベルにまで改善された。

■おサイフケータイ対応は3機種

一方、非接触IC「モバイルFeliCa」を使ったおサイフケータイ事業だが、901iシリーズで対応したのは、N901iC、SH901iC、F901iCの3機種。辛うじてラインナップの半分以上の端末が対応したものの、Nシリーズと人気を二分するP901iに搭載されなかったのは中途半端な印象が否めない。この点について夏野部長は、

「901iシリーズでは端末の安定供給のために、最初から全機種搭載は想定していなかった。次の90xシリーズから全機種搭載になる」と語る。

ユーザーの不安の声が大きいセキュリティ面について、901iシリーズでは最大限の配慮をしている。具体的には全機種が予め登録しておいた電話番号から特定の遠隔操作をすることで、おサイフケータイ機能の利用を制限する「遠隔ロック」に対応。さらにF901iCシリーズでは指紋認証システムを導入し、第三者による不正利用を防ぐ仕組みを設けている。

記者会見の会場では、従来の電子マネー決済やポイントカードサービスに加えて、住宅の電子錠システムや銀行ATMでのおサイフケータイ活用の事例が多数出展されていた。中でも銀行ATMを出展した東京三菱銀行では、「従来の磁気ストライプ型のキャッシュカードよりも、(非接触ICを使う)おサイフケータイの方が(データを盗み読む)スキミングの恐れがなく安全」(説明員)と、おサイフケータイの安全性が高いことを強調した。

■目指したのは「最適なパッケージング」

今回発表された901iシリーズは、サービスと端末の両面で大小様々な改善を行い、3D x 3Dのような新機能も盛り込んだ。今年夏から始めたおサイフケータイについても、堅実に普及に向けた取り組みを続けている。
 
しかし、一方で、auの「着うたフル」のように、わかりやすく個性のある新ビジネスの提案は行っていない。

「901iシリーズはケータイとしての最適なパッケージングを目指した」(夏野部長)

音楽配信ビジネスに果敢にチャレンジするau、ホームブロードバンド連携で超流通モデルに取り組むボーダフォンに対して、ドコモは「洗練された3G」で対抗すると言えそうだ。

《神尾寿》

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