ケータイに非接触ICを搭載し、edyなどの電子決済サービスに対応させるという「モバイルFeliCa」は対応機種が拡大する傾向にあるが、携帯電話が「おサイフ」と化す時代だからこそ必要になってくるのがセキュリティだ。
NTTドコモのF900iCにはライン型の指紋センサーが搭載されているが、カシオ計算機は携帯電話機の背面液晶パネル(サブディスプレー)をそのまま指紋センサーとした開発モデルを出品している。
これは携帯電話機の背面に組み込まれた液晶パネルに0.7mm厚のセンサーを組み合わせたもの。液晶パネルの上に指を乗せると、バックライトが点灯。指紋の凹凸を反射する光の強弱によって検出して、指紋の形状を読み取るという仕組みになっている。
ライン型センサーのように指を動かすことなく、液晶パネルの上に置くだけなので誰でも簡単に扱うことが可能で、認証もしやすい。
展示されていたのはケーススタディモデルで、指紋を読み取るまでの時間が多少長いという印象はあったが、商品化するまでには認証時間の短縮を目指すとしている。