10人が乗った軽トラック、路外に逸脱

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2日、福井県武生市内の山間部にある市道で、荷台などを含めて10人が乗車していた軽トラックが路外に逸脱、山の斜面を転落する事故が起きた。

この事故で荷台に乗っていたとみられる男性が頭を強打して意識不明の重体に、他の7人も車外に次々と投げ出され、重軽傷を負っている。

警察では軽トラックを運転していた54歳の男を道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕している。

福井県警・武生署によると、事故が起きたのは2日の午後5時10分ごろ。武生市村国付近にある村国山中腹にある市道で、下り坂を走行していた軽トラックが路外に逸脱。そのまま斜面を25mに渡って滑落した。

この軽トラックには運転席と助手席に2人、荷台部分に8人という、定員を大幅に超えた人数が乗車していた。このうち荷台の8人は滑落した際に次々と車外に投げ出され、51歳の男性が頭を強打して意識不明の重体。他の7人が重軽傷を負っている。また、助手席の1人も軽傷を負い、近くの病院で手当てを受けている。

警察では軽トラックを運転していた54歳の男を道交法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕。今後は業務上過失傷害や定員外乗車についても調べを進めるとしている。

軽トラックに乗っていた10人は会社の同僚で、同日午前から近くの河川敷で行われた草刈りのボランティアに参加。酒を含む飲食を行った後、会社へ帰る途中に運転を誤り、事故を起こしたらしい。

現場は見通しのよい直線道路だが、下り坂ということもあり、定員外乗車のためにブレーキがあまり効かなかった可能性も高いとみられている。

《石田真一》

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