大型トレーラー、タイヤ脱落に気がつかず12km

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7日、群馬県前橋市内の国道で、大型トレーラーから左後輪のタイヤ2本(ダブルタイヤ)が脱落、これらが対向車線を走行していた大型トラックに衝突する事故が起きた。

運転手は脱落に気がつかず、約12km走ったところで違和感を感じ、警察に届け出ている。

群馬県警・前橋署によると、事故が起きたのは7日の午前3時15分ごろ。前橋市田口町付近の国道17号線を走行していた大型トラックの運転手から「対向車線を走っていた大型トレーラーから脱落したタイヤと衝突してクルマが壊れた。トレーラーはそのまま逃げた」との110番通報が寄せられた。

同署員が現場に急行すると、前部バンパーが壊れた大型トラックと、付近にタイヤ2本が転がっていた。

大型トラックの運転手は「トレーラーは止まらずにそのまま走り去った」と証言したことから、警察では器物損壊や当て逃げの可能性もあるとして、逃走したトレーラーの行方を追っていた。

ところがこれより約30分後、警察に対して「タイヤをどこかで脱落させたまま、それを知らずに走行を続けていたらしい」という110番通報が寄せられた。

「子持村内の国道17号線を走行している」ということから、管轄の渋川署員が現場に急行すると、左後輪のダブルタイヤが脱落したトレーラーが路肩に停車しており、後の調べでこれが前橋市内でタイヤを脱落させたトレーラーであることがわかった。

警察ではトレーラーを運転していた49歳の男性から事情を聞いたところ、男性はタイヤの脱落に全く気がつかず、約30分間に渡って走行を続けたことが判明した。

その距離は約12kmで、カーブが連続する区間に入ってから初めて違和感を感じ、停車して点検した際にタイヤが無くなっていることに気づいたという。

タイヤを固定する8本のボルトがすべて折れており、警察では道路交通法違反(整備不良)容疑で調べを進めているが、タイヤが脱落したことにはすぐに気がつかず、故意に逃走したわけではないことから、当て逃げについては適用を見送る方向。

《石田真一》

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