カーワックスを万引き、逃走中にはねられ死亡

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17日深夜、神奈川県横浜市内の国道で、中央分離帯を横切って現れた少年が大型トラックにはねられ、死亡する事故が起きた。少年は対向車線側に面した自動車用品店で商品を万引きし、これを発見した店員の制止を振り切って逃走した際、事故に巻き込まれたらしい。

神奈川県警・戸塚署によると、事故が起きたのは17日の午後11時20分ごろ。横浜市戸塚区原宿5丁目付近の国道1号線で、下り車線を走行していた40歳の男性が運転する大型トラックが、中央分離帯の植え込みから飛び出してきた19歳の少年をはねた。

少年は近くの病院に搬送されたが、全身を強く打っており、間もなく死亡した。

死亡した少年は上り車線側に面した自動車用品販売店で取り扱っているカーワックス(約5000円)を握り締めており、警察ではこの店の店員から事情を聞いていた。

それで明らかになったことは、少年はこの店で該当の商品を万引きし、通用口から逃走を図ろうとしたが、不審な動きに気づいた店員に発見されていた。少年は店員の制止を振り切り、国道を横断して逃げようとして事故に遭ったとみられている。

現場は横断禁止となっており、中央分離帯には植え込みがあったが、少年は最初に交通量の少ない上り線を突破。下り線も同様に突っ切ろうとした。ところが下り線の交通量は比較的多く、後方の店員に注意を払っていた少年は、横からの大型トラックに気づくのが遅れたらしい。

警察ではトラックを運転していた男性から業務上過失致死容疑で事故当時の事情をさらに詳しく聞くとともに、死亡した男については窃盗容疑で被疑者死亡のまま送検する方針だ。

《石田真一》

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