パトカーを挑発したバイク、他車に気づかず

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29日午後、神奈川県藤沢市で、一方通行を逆走していたとしてパトカーに追跡されていたバイクが、交差点へ進入してきた乗用車と出会い頭に衝突した。この事故でバイクに乗っていた少年2人のうち、1人が意識不明の重体、もう1人が重傷を負った。

神奈川県警・藤沢署によると、事故が起きたのは29日の午後4時45分ごろ。藤沢市弥勒寺の市道をパトロールしていた同署・地域課のパトカーが、2人乗りの原付バイク2台を発見。停止を呼びかけた。

しかし、バイクはこれを無視して逃走を開始。途中で二手に分かれて走り続けた。パトカーはこのうち蛇行運転を繰り返したり、拳を突き上げるなどの挑発行為を繰り返した1台を継続して追跡した。

2人の乗ったバイクはそのままパトカーを振り切ろうとしたが、藤沢市大鋸付近の市道交差点を、一時停止を無視して通過しようとした。その際に、交差道路を走ってきた43歳の男性が運転する乗用車と衝突、転倒して路上に投げ出された。

この事故でバイクを運転していた16歳の少年が頭を強打して意識不明の重体に、同乗していた15歳の少年は足の骨を折る重傷を負った。2人はヘルメットを着用していなかった。

現場は見通しのあまりよくない交差点で、バイク側に一時停止標識があった。警察では「少年らが負傷したのは残念だが、追跡自体に問題は無かったと考える」とコメントしている。

なお、もう1台のバイクは逃走したまま、その行方はわかっていない。

《石田真一》

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