【大改正道交法・審議中!!】「ケータイ利用制限はわかりにくい」民主・市村議員インタビュー 4

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【大改正道交法・審議中!!】「ケータイ利用制限はわかりにくい」民主・市村議員インタビュー 4
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この4月に参議院で可決された道路交通法改正案は、現在、衆議院での審議入りを待っている。すべての道路運転者に大きな影響を与える同法改正案は、衆議院ではどのように審議されるのか。その問題点と注目ポイントを民主党・市村浩一郎内閣委員に直撃した第4弾。携帯電話の利用制限について。

——一般ドライバーに関係する改正といえば、ほかに携帯電話の使用があります。

「道路交通法のような国民のほとんどに関係する法律はわかりやすくなくてはなりません。その観点からして疑問が残るのが、携帯電話の使用などに関する罰則の強化という改正です」

——運転しているときの違反を取締りをどう行うのか。走行中の車両を停止させて違反を取締ることは、実際上はとても難しい。

「携帯電話の使用者も、車両が動いているときより信号待ちや渋滞中に使用することのほうが多いのでしょうが、信号待ちの車両の中での使用を発見した警察官が取締りを行う場合、その事実を確認するために携帯の通話記録を調べるということになれば、プライバシーの問題に関わってきますね」

——運転中、携帯電話を扱うべきではないということはわかりますが、クルマで営業しているようなサラリーマンにとっては、安全に携帯電話が使う方法も考えたいわけです。

「改正案では『手で保持して通話のために使用し……』としか書かれていないが、イヤホンマイクのような装置を付けていればよいのか。あるいは、イヤホンマイクを付けた上で、携帯電話を転がらないようなスタンドをつけておかなければならないのか。そういう細かい点については不明です。通話やメール機能使用中に注意力が散漫になり事故を起こすことはありがちです。改正案は、この事故を抑止するために罰則を強化しようとしているわけですが、ドライバーとしてはこのへんが曖昧では困りますね。衆議院の審議では、このような点についても質していきたいと思っています」

《中島みなみ》

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