7日未明、山梨県明野村内の中央自動車道上り線で、故障して路肩に止まっていた大型トラックに、走行車線を走っていた別の大型トラックが追突する事故が起きた。この事故でトラックの点検を行っていた35歳の男性運転手が死亡している。
山梨県警・高速隊によると、事故が起きたのは7日の午前5時55分ごろ。明野村上手付近の中央自動車道上り線で、故障して路肩に止まっていた大型トラックに、後方から走ってきた別の大型トラックが激突した。
この事故で双方のトラックは大破し、故障した側のトラックのタイヤを点検するなどしていた35歳の男性がトラックの下敷きとなり、収容先の病院で死亡している。追突してきた側のトラックを運転していた51歳の男性運転手にケガは無かった。
路肩に止まっていたトラックは路肩から走行車線側へわずかにはみ出す状態で停止していたため、死亡した運転手はハザードランプを使用するとともに、後方には三角表示板の設置も行っていた。
しかし、後続のトラックは直前までこれらに気がつかず、減速しないままトラックに突っ込んだらしい。現場は緩やかな上り坂の続く直線区間で、見通しは悪くないという。
警察では追突した側の前方不注意か、居眠り運転が事故発生につながった可能性が高いとみて、運転手から詳しい事情を聞いている。
この事故によって双方のトラックに積み込まれていた貨物が路上に散乱。現場を含む中央道上り線の韮崎インターチェンジ(IC)−須玉IC間が約5時間に渡って通行止めとなった。