神奈川県警は5日、警察からの出頭要請を無視し、交通反則・交通違反の反則金や罰金を納付を拒んでいた悪質ドライバー110人に対する強制捜査を進め、3月末までに全員が裁判署の略式命令を受けていたことを明らかにした。
これは神奈川県警・交通指導課が明らかにしたもの。今回の摘発対象となった違反者は2002年から2003年の間に駐車違反や速度超過違反などを行った110人。
警察では再三の呼び出しを行ったが、この110人は正当な理由を掲げずに出頭を拒否。反則金や罰金の支払いについても行わず、これを無視した。
警察では「期日までに納付している違反者に不公平と感じる」として強制摘発に着手。悪質違反者の自宅や勤務先を訪問するなどして1週間に約20人のペースで摘発を進め、3月末までに対象となっていた全員を逮捕した。
警察の事情聴取に対し、これら悪質違反者が反則金・罰金の支払いを拒んだ理由として掲げた中でもっとも多かったのは「支払うお金が無い」というもの。次が「出頭日を失念した」、そして「仕事が忙しい」の順だった。
警察では「今後も同様の摘発を進め、反則金をしっかりと納付しているドライバーとの不公平感を無くしていきたい」とコメントしている。