無人の自律走行車によるラリー「DARPAグランド・チャレンジ」が、アメリカのラスベガス近郊の砂漠で、13日早朝(現地時間)より開催される。優勝者には、100万ドル(1億1000万円)の賞金が授与される。
同レースを主催したのはDARPA(The Defense Advanced Research Projects Agency=米国防総省国防高等研究計画庁)。DARPAは、ステルス戦闘機や無人誘導ミサイルなどを開発してきたセクションで、今回のレースは、無人の自律走行自動車の軍事利用を前提とした技術開発という側面もある。
レースは、ラスベガス近郊にあるモハーベ砂漠を横断するもので、走行距離は340キロにもおよぶ。いったんレースが始まったら、DARPAのヘリコプターが参加車を追尾する。
400万ドル(4億円)をかけて『ハマー』を改造したカーネギー・メロン大学チームが優勝候補と見られている。ただ、8日から始まった予備審査では、本番よりも楽なコースったにもかかわらず、完走できたのはカーネギー・メロン大チームほか4チームにとどまっている。