【CES】デジタルとアナログの新しいラジオ放送がスタート

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昨年、CES(International Consumer Electronics Show、国際電子家電ショー)でお披露目されて話題を呼んだ「HDラジオ」。アメリカでは今年こそ本格普及年と見ているようだ。この放送はラジオのいわば“地上波デジタル”版。

日本ではこの分野はTVばかりが注目されているが、アメリカではAMやFM放送のデジタル化を図ったこのHDラジオが急速に普及し始めようとしているのだ。

データ放送はまだ開始されていないものの、すでにニューヨークやシカゴ、ロサンゼルスといった大都市では複数の放送局が放送を開始し、ラスベガスのようなミドルサイズの都市でも1局程度の放送が始まっているという。

アメリカのラジオのデジタル化では、すでにXM、シリウスの二つの衛星デジタル放送がシェア獲得のしのぎを削っているところだが、双方とも有料放送であることに変わりがない。ところが、このHDラジオでは受信料が一切かからない。高音質やデータ放送といったデジタル放送ならではの数多くメリットが無料で楽しめるというわけだ。

しかも、この放送にはデジタルとアナログのハイブリッド放送であるという今までの放送にない魅力が備わっている。デジタル放送は品質の高さが自慢であるものの、電波が弱くなると突然切れてしまう弱点があったが、HDラジオでは電波が弱くなるとレシーバー側で自動的にアナログ放送の受信に切り替えることができるものとした。

つまり、電波状態が良いところでは高品質のデジタルで楽しみ、電波が弱くなるエリアではアナログで受信できるものとしてエリアが狭くなるのを防いだというわけなのだ。また、アンテナは従来のカーラジオ用が使えるのもメリット。日本でもぜひ実現して欲しいサービスではある。

《会田肇》

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