アキュラTLがまた進化した。アキュラはホンダが北米で、『RSX』、『TSX』、『TL』、『MDX』、『RL』、『NSX』をラインアップする高級ブランド。その中で、03年にフルモデルチェンジされたラグジュアリーセダン、TLは発売以来好調なセールスを記録している。
またアキュラは03年11月ラスベガスでのSEMAショーで、アキュラ専用のアフターマーケットブランド、「Aスペック」を発表。そこで披露された『TL・Aスペック』をなおも進化させたのが、今回の『TL・Aスペックコンセプト』。
ノーマルでさえ新世代的魅力のあふれるその外観をモアグレードアップ、ボンネットとドア以外は完全に造り代えた意欲作だ。強靭イメージのフロントマスク、前後タイヤハウスは重厚にオーバーフェンディング、マフラーをデザインに完全融合させたリアパンパーなど、繊細な技がはえる。
3.2リットルV6エンジンは吸排気系、コンピュータ制御系をチューンし300馬力化。ピレリ「Pゼロ」215/45/18タイヤと連動する、よりスポーティなサスチューンも施した。これらの開発は、日米のホンダ・アクセス社が主導して行われた。
またアキュラ、そしてAスペックは、今のところアメリカ中心にカナダ、メキシコをターゲット市場としている。しかし、アウディ「Sライン」、BMW「Mシリーズ」など、ライバルたちを見据えての世界戦略も着々と進行している。