ブースやパンフレットのデザイン、説明員など展示に関わる全てを学生自らがプロデュース・運営している慶應義塾大学。電気自動車研究室で養われているのは、総合的にクルマをプロデュースする力だという。
環境情報学部3年の太田和輝さんに話を聞いた。
「我々が研究しているのは、マーケティングはもちろん、デザインすること、表現して伝える力をつけることです。日産自動車さんのほうからデザイナーに来ていただき、絵を描く技術を学んでいます」
「学生のデザイン分野への興味も増して、研究会の人気も高いですね。もともと私も商品企画をやりたかったんですが、スケッチという2Dが実際のクルマ、3Dへと変わっていく過程を見ていくうちに、こんなスゴイことができるんだ、というデザイナーへの憧れが強くなりました」と熱く語る。
「清水教授は言いました。『自分が間違っていると思って、言わないのがよくない』と。初めは意見することができなかった『エリーカ』の江本聞夫デザイナーにもミーテイングを通じて自分なりの発想を伝えることができるようになりました」と振り返る。
デザインすることからすべては始まる。その可能性は無限大だ。