トヨタ自動車はフランクフルト・モーターショーにスポーツカー・デザインのコンセプトカー、『CS&S』=コンパクトスポーツ&スペシャリティを出展する。開発したのはヨーロッパ・デザインスタジオのED2(イーディースクエア。南フランス所在)。欧州市場向け製品のデザインの将来指針であるという。
CS&Sは一見すると2シーターだが、リアキャノピーを移動すると後席が現れ、2+2シーターに変身する。また前席バックレストがインパネやダッシュボードを覆うような仕組みになっているのも、見どころのひとつ。
大きさは『セリカ』と『MRS』との中間。「ハイブリッド・シナジー・システム」で駆動するが、ミッドマウントの1.5リットル・ガソリンエンジンで後輪を、電気モーターで前輪を駆動する。低速からトルクを得られる電気モーターの特性は、スポーツカーの動力としてある意味、適している。
従来のハイブリッド・システムはガソリンまたはディーゼルエンジンが主力原動機で、電気モーターは補助動力だった。トヨタのハイブリッド・シナジー・システムはより強力な電気モーターを備え、加速時や登坂時といったパフォーマンスの必要とされる場面でも内燃機関の負荷分担が少なくなっている。電気モーターは内燃機関より効率が良いため、燃費も向上する。